就職というのは、やっぱり人生の中では大きな節目ですよね。
そして就職を左右する就活というのは、一大イベントです。
勿論、学生時代も受験や進級等節目では、それぞれみんな頑張ってこられたとは思いますが、社会人への登竜門でもある就活のプレッシャーというのは、また違ったものがあるはずです。
就活はあなた自身を評価してもらう場面で、専門的な知識や能力、人柄に磨きをかけて就活に臨まなければいけないのは勿論ですが、それ以外にも大切なものがあります。
それは、「マナー」です。今回は、そんな就活で必要となるマナーについて見ていきます。
目次
何故、就活でマナーが必要なのか?
まず、最初にどうして就活でマナーが大切かということについて改めておさらいをしておきます。
就職をするということは、当然仕事に就く、収入を得るということです。
そのためには、具体的なスキルの他に、まず自分を認めてもらう必要があります。
自分の何を認めてもらうかと言うと、安心して付き合える人間だということです。
挨拶もそうですが、世間に色々あるマナーというのは、それぞれのシーンで、その人が仲間として認めることができる人かどうか、大丈夫かどうかということを証明するもののようなものです。
例えば、仕事で誰かに会って交渉をする、営業活動をするといった場合、まず相手の警戒心を解くことから始まります。
そのための、物差しでありスキルとなるのが、いわゆる「マナー」です。
どうでしょうか、こう考えると、どうして「マナー」が大切かということを理解していただけたのではないでしょうか。
就活でのマナーの基本となるものは?
具体的なマナーを見ていく前に、マナーの基本となるもの、ベースとなっているものについて見ておきます。
それは、簡単に言うと、相手を大切に思う気持ちであったり想像する力、謙虚な姿勢といったものです。
これらのものがベースとなって、色々なマナーが出来上がっています。
勿論、このような気持ちを持ち合わせている方は沢山いらっしゃるとは思いますが、それをわかりやすい形で表現したのが具体的なマナーとなります。
就活で必要となる具体的なマナー
それでは、具体的なマナーについていくつかにわけて見ていきます。
全て、当たり前と言えば、当たり前のことばかりで、社会人として当然求められる素養です。
マナーを知っているかどうか、それに沿った振る舞い、言動ができるかどうかというのが試されていると思って差し支えないです。
<相手の時間、都合を大切にする。>
就活では、色々な場所に出かけて、沢山の人に会うことだと思います。「時は金なり」と言いますが、時計を巻き戻すことはできません。
相手の時間や都合を大切にすることは、マナーの第一と言ってもいいようなものです。具体的には、次のようなことに注意しておいてください。
・アポ(アポイントメント)とり
相手に会いに行くとき等必要がある場合は、相手の都合に合わせてきっちりとしたアポをとる。
・時間厳守は当たり前
時間厳守は当たり前ですが、何かトラブルがあっても大丈夫なぐらい時間に余裕を持たせておかなければいけません。
近くまで行って道に迷ってしまったなんて言い訳は通用しません。下見に行って、所要時間を図るぐらいの心構えでいましょう。
ただし、早く着いてしまったからと言って、会場に入ったり、相手を訪ねるのは差し控えましょう。
相手にはあなたとの時間の前に予定や準備があるかもしれません。
<服装・髪型や挨拶で初対面の相手に好印象を与える。>
「似合う」とか「センス」、「好み」が大切なのではなく、相手に失礼でない服装や着こなしをするようにしましょう。
そして、髪型も「自分らしさ」とかではなく社会人として認めてもらえるようなスタイルにしておきましょう。
初対面での第一印を決めるものの1つに挨拶があります。
挨拶は社会人でなくても当たり前のことですが、はっきりとした口調で大きな声で言うようにしましょう。
また、訪問先の会社などで多くの人とすれ違ったりするかもしれませんが、直接面識のない方でも挨拶をするようにしましょう。
と迷えば挨拶をすることです。
また、お辞儀は綺麗なお辞儀をするようにしましょう。
例えば面接会場に入るときなどは、猫背になるでもなく反り返るでもない、背筋をピンと伸ばした姿勢で、相手の目をしっかりと見て、「失礼します。」と挨拶をし、腰から曲げるお辞儀をします。
角度はだいたい15度ぐらいと言われていますが、首だけ曲げるとかは印象が悪くなります。
<きっちりとした言葉遣いで失礼のないように。>
学生時代と大きく変える必要があるものに、先ほどの服装や髪型の他に、言葉遣いというものがあります。
勿論、あまり堅苦しくなってしまって、ぎこちなさすぎてもいけないですが、略語や流行語などはNGです。
相手に対する敬意を表すものとして、丁寧な言葉遣いをするようにしましょう。そ
して、これも挨拶と同じで、大きな声で語尾まではっきりと話すようにしましょう。
具体的に社会人として使うべき、いくつかの単語を紹介しておきます。
まず、一人称は僕ではなく、男子でも「私」です。
次に相手のことを呼ぶ場合の呼称ですが、よく勘違いされる、混合されるものに「御(おん)」と「貴(き)」があります。
これはエントリーシートなどで志望動機を書いたりする場合にも関係してきます。一般的には「御」は話し言葉、「貴」は書き言葉で使われます。
まあ、最近は文書ではどちらも使われることがあるようですが、原則を覚えておけば間違いないです。
具体的には、会社ならば御社(貴社)、銀行ならが御行(貴行)、団体ならば御団体(貴団体)、学校は御校(貴校)そして病院等は御院(貴院)といった具合になります。
最後に使いこなせれば便利な、いくつかのフレーズを紹介しておきます。
「申し訳ございませんが、、」「差支えなければ、、、」「失礼ですが、、」「恐れ入りますが、、、」「、、、恐れ入ります。」「、、、と申します。」「お手数ですが、、、、」「お願いできませんでしょうか。」「お電話をいただけませんでしょうか。」「お待ちいただけませんでしょうか」、、、
これらは勿論、入社後に接遇研修などがあれば、しっかりと教えられることになりますし、そういったものがなくても働いている中で、指導されていくことになります。
就活におけるマナーについて見て来ました。
確かに、今までの学生生活には必要のなかったもの、馴染みのないものもあるかもしれませんね。
そして、一見意味がないことのように思われるかもしれません。しかし、先ほど説明したとおり、これらのマナーは社会人として生活していく中で必要となるものばかりです。
学生時代の受験勉強で詰め込む知識としてではなく、これから先の人生に役立つ武器、アイテムとして身につけておくようにしましょう。
そう思えば、マナーに対する考え方、取り組み方も違ってくるのでは?