売り手市場とは聞くけれど、実際よくわからないといったことはもったいない話です。
就活生は売り手市場に関して知っておくべきです。
自分が戦う環境がどういったのであるかを知って戦ったほうが効率的だからです。
今回は就活に関する売り手市場について簡単に説明し、売り手市場だからこその注意点や体験談もお伝えします。
目次
売り手市場の基準
就活をする学生にとっては売り手市場だという話を一度は耳にしたことがあると思います。
いったいこの売り手市場というのはどういった意味で、何を根拠に言われているのでしょうか。
売り手市場かどうかは、政府が統計を取っている明確な数値が1以上か以下かで話されることが多いです。
その数値とは有効求人倍率です。
求人倍率は、求人数を求職者数で割ることによって求められる。求人倍率が1を上回ればいわゆる「売り手市場」であり労働者の側に有利となり、1を下回ればいわゆる「買い手市場」で企業の側にとって有利となる。求人倍率には以下の種類がある。
参照:Wikipedia
この有効求人倍率こそが今の景気を簡単に示しているのです。
ちなみにこの数値は1.61(令和1年6月の統計)
言い換えると一人に対して1.61の求人がある状態ということです。
この数値はどれくらいかと言うと ・・・
参照:厚生労働省
売り手市場かどうかは業種業界によって異なる
先ほどの有効求人倍率は日本全体での話です。一つ一つ行商見ていくと買い手市場な業種・職種もあります。
代表的な買い手市場の職種は事務系です。限られた少ない職種の中に、女性が殺到するからです。
反対に超超売り手企業な業種もあります。 ITの業界です。2020年よりプログラミング教育が必修化されたのもその理由のひとつです。
売り手市場はいつまで?
今のような売り手市場な有効求人倍率を維持しているのはオリンピック関係しています。
オリンピックは決められた日程までにたくさんの建築物を建てなければいけません。
日本中の建築家たちが東京に集められて地方では仕事を受けてくれない。
という話も聞くぐらいですので東京オリンピックが有効求人倍率に良い影響を及ぼしていることが分かっていただけると思います。
ですので一つの目安として、東京オリンピックまでは今の有効求人倍率が維持
東京オリンピック後にズルズルと下がっていくと言われています。
またもうひとつのポイントとしては移民の受け入れです。
今のところ移民の受け入れというのはすぐ行われることではなさそうですが、業界によって「人不足」がさらに深刻化すると、ある業種に限って移民を受け入れるかもしれません。
そうなると有効求人倍率は一気に下がり、売り手市場から買い手市場へ急展開することも考えられます。
要は今の環境というのは非常に恵まれているため、自信を持って学生の皆様は就職活動をすればよいということです。
就活が余裕?注意しておくポイント
有名企業の多くは買い手市場
日本全体で見ると売り手市場であることは先ほど説明しました。
しかし日本全体の中で、大手企業というのは全体の1%に過ぎません。
その1%に就活生は殺到しますので、自ずと有効求人倍率は下がってしまいます。
現在は売り手市場だということを鵜呑みにして気を抜いてしまうのではなく、大手企業を受けるのであれば厳しい戦いが待っているという気持ちで臨みましょう。
業界を絞りすぎず幅広い活動をする
ある程度就活前に業界業種を絞っていると、その業種が買い手市場であった場合大変苦しみます。
周りの売り手市場の業界を受けている学生と比べてしまうと自分だけ内定が取れないといった状況に陥りかねません。
説明会などでは、有名企業ばかりのブースに足を運ぶのではなく、少し空いているブースにも足を運んでみると視野が広がるかもしれません
自己分析は売り手市場であっても必要
自己分析を怠ってしまうと、就活で内定をたくさん取ることができても結局どの企業に入社すればいいのかに迷いが生じます。
企業と自分の相性を理解するためにまず初めに自己分析は徹底的に行なっておく必要があります。
自分で自己分析本を買ったり、キャリアセンターで相談したり、就活のプロに任せたり
いろいろ自己分析のやり方はありますが自分なりのやりやすい方法を見つけ、毎日少しでも自分を掘り下げることをお勧めします。