一生懸命就活をしても銀行に就職したとしても将来性が無ければ嫌ですよね?
実は銀行業界はAiなどの台頭で将来性が大きく揺らいでいます。
僕も就活生の頃、 F ランながら銀行への就職活動を行い内定を得ました。
この記事では銀行への就活を考えている学生に「銀行の将来性」に関して 手っ取り早く説明していきたいと思います。
目次
銀行の将来性ってある?銀行への就職活動をする前に見てほしい

先にお伝えしておくと銀行安定説はすでに終了しています。
ここでやっかいなのが世代によっては銀行に対する意識が大きく異なるということです。
親世代からすると銀行に就職すると一生安泰だったイメージが強いのです。
反対に、若い人たちは銀行に対して今後の将来性をかなり不安に思っています。
ここでは銀行の将来性に関して銀行の現状を踏まえて将来性はあるのかないのかをしっかりお伝えしていきます。
銀行の現状とは?
正直銀行はどの銀行もかなり苦しいです。
理由は大きく分けて三つあります。
AIの台頭
銀行も例外ではありません。
特に単純作業や昔ながらの古い体質がある企業である銀行では AI を導入すればかなりの人員を削減できると言われています。
しかし、銀行は中小企業のように簡単にAIを導入することができません。
膨大な顧客データを取り扱っているためです。
現状ではあまりAIにが人員を奪うようなニュースはないです。
これから5G通信が始まり、どんどんAiが活用されるようになればリストラが横行するかもしれません。
銀行員がかなり珍しい職業になる日が来るかもしれません。
今後もこのAI活用の流れは確実に加速していくでしょう。
一気に AI が台頭するのではなく、少しずつ徐々に徐々に銀行の業務が AI に変わっていくっていう流れになりそうです。
低金利政策の影響
2016年から日本銀行がマイナス金利政策を導入しております。
ちなみにEU(ざっくり言うとヨーロッパ)では 日本より前からマイナス金利政策を導入しています。
コロナウイルスの影響で2020年にアメリカもゼロ金利政策を導入しました。
金利が低下すると銀行は辛い苦しいです。
銀行の本業は貸出だからです。
低い金利で預金を集め、高い金利で企業にお金を貸し利ざやで儲けています。
金利が低くなると利ザヤが少なくなるため銀行は大きくダメージを受けるのです。
世界的な低金利は今後長期的に続くと考えられます。
日銀は2016年ににはマイナス金利にしましたがその意図としては お金の流れをもっと活発にし、 景気に刺激を与え物価を上昇させるためです。
→どんどん設備投資を行い
→景気が良くなるんじゃないか?
現状ではこのマイナス金利政策の効果は出ていません。
つまり今はうまくいっていません。
ですので銀行が苦しんでるというわけです。
銀行の将来性とは

今後10年で90%以上の銀行がなくなる?
有名な話で日本はかなりオーバーバンキングと言われています。
海外の人からすると銀行の横に銀行があったり駅前に銀行が連なっているのは異様な光景だそう。
最近ではスーパーやコンビニで ATM があり銀行に足を運ぶ機会は減ったかもしれませんが、まだまだ銀行の数が多すぎるのです。
ですので今後10年で90%以上の銀行がなくなると言われています。
さらに2020年に入ってからは銀行の店舗削減が急激に進んでいます。
メガバンクを筆頭に地方銀行でもかなりの数の銀行が閉店していています。
今後もこの流れは続くためオーバーバンキングの解消に向けて少しずつ良い方向に進んでいるのかもしれませんね。
利用者からすれば不便になるため嫌な話ですけど…
フィンテック( FinTech)の登場は悪いこと?
簡単に言うとファイナンス+テクノロジーです。
金融サービスと情報技術を一つにしたような新しい動きのことを指します。
アメリカのスクエアという会社が三井住友カードと提携したのが記憶に新しいですね。

今までクレジットカードを導入するにはその企業に機械が必要で大きな負担でした。
しかし、スクエアを使うとスマートフォンなどの媒体に簡単な機械を取り付けるだけで決済処理が可能となります。
paypayなどのバーコード決済が一番楽なのですが、まだまだクレジットカードの 需要が大きいため導入がどんどん増えています。
このように、フィンテックを導入することで今までの常識が変わり、生活が便利になっていくのです。
しかしフィンテックを活用することは銀行に対しても顧客に対してもメリットがあり、 銀行員の削減とよりかは銀行の無駄な経費を削減することにつながっているのです。
あくまでも FinTech は銀行の業務を楽にして対顧客に対しても喜んでもらえる。
お互い win-win の関係になるような流れが活発。
ですので FinTech が活発になることにより銀行が弱っていくようなことはないでしょう。
銀行の3大業務+コンサルティングで勝負
銀行の三大業務はに預金・融資・為替の三つになります。
最近ではこの3つの業務に合わせてコンサルティング業がプラスされてきています。
簡単に銀行の三大業務( 預金・貸出・為替)+ コンサルティング業務に関して今後見ていきます。
銀行の本業である融資に欠かせない預金を集めなければいけないからです。
もともと融資ほど大きな収益源でもないため、あまりスポットが当たりません。
どの銀行も正直にはここに力を入れています。
銀行という幅広い情報を持っている力を存分に発揮しているということです。
このコンサルティング業は今後も伸びていくことで、苦しい銀行を支える構図になっていくと考えられるのです。
具体的に言うと
現状は、本業の貸出しが低金利で苦しいので、コンサルティング業務でなるべくカバーしようといった考えです。
銀行に就職するデメリット!将来は暗い?

ノルマがきつい
ご存知の通り銀行にはノルマがありノルマに対して達成が難しければ上司に罵倒されたりすることがあると言われています。
どの会社でもノルマはあると思います。
しかし銀行のノルマは少し特有です。
なぜなら販売する商品のほとんどが目に見えない商品だからです。
例えばあなたがトヨタで車を販売する営業員でノルマが月に5台だったとします。
あなたがどんな営業マンであってもプリウス(車)が素晴らしい商品であれば売れる可能性があります。
しかし銀行の営業マンは目に見えない商品を販売しなくてはいけません。
目に見えない=どこで買っても一緒ということです。プリウスがトヨタにいかなくてもホンダでも買えるような状態です。
そのため、銀行の営業では「どの商品を買うか」ではなく「どの営業マンから買うか」が重視されます。
また銀行には様々な商品があります。
普通預金や定期預金やクレジットカードや投資信託や生命保険などなど
一つの人間で提案できる商品の幅がとにかく広いのです。
幅が広いということは一人の営業マンに対して幅広い知識やセールストークが必要とされます。
もちろんノルマも幅広く与えられます。
そのため ノルマがきついと感じて退職してしまう人も多いですよね。
辛いがあまりに、身内や友達にノルマの手伝いをしてもらい結局友達をなくしていく人もいるそうですね。
プライベートが少ない
デメリットとしてこちらも大きいのがプライベートが少ないことです。
聞いたことがあるかもしれませんが銀行では資格をたくさん取らされます。
入ってからどの資格をいつまでに取らなければいけないといった条件が定められており休日でも勉強しないと資格が取れない仕組みになっているのです。
土曜日曜日にでも本部に集められ資格のための勉強を行うこともザラだと言います。
必然的に勉強の時間が増えるためプライベートの時間が減りますね。
銀行の仕事やお金の勉強が好きという人は非常に良い職場であると思います。
反対に、なんとなくで銀行に入った人は苦しい毎日でやめてしまう人も多いでしょうね。
AI に仕事が奪われて大リストラ時代に入っている
ここ数年でメガバンクが数千人単位の人員削減を行っています。
一番の理由が AI を活用することで人手が減るためです。
特に AI に取って変わりやすい仕事である本部社員が削減されています。
ここでまた銀行特殊なのが、銀行の人員削減の方法はリストラではありません。
リストラするとなると銀行のイメージが悪くなるためです。
銀行側の言い分としては新規の採用を減らすこと+自然減で人員を減らすという主張です。
1000人採用していれば2~300人が減る計算になります。
退職者は2種類で途中退社と定年退社です。
現在は採用を減らすことと自然減で予定通りの人員削減が行われています。
ただし今後さらに銀行の業績が悪化するとなれば、更なる人員削減が必要となりリストラが検討されるようになるかもしれませんね。
銀行に入ったら一生安定だという時代はもうすでに過ぎ去ってしまっているのです。
出世競争が激しすぎる
銀行は今後衰退していくという声が多い中でもやはり銀行に入社する人は優秀な人が多いです。
優秀な人が集まっているのに今後店舗がどんどんなくなりポストが減っていく。
店舗が減るということは、かなり出世競争が厳しくなることを意味します。
またここ10年で銀行はかなり大量な人数を採用しています。
出世していくボリューム層を考えても、 あなたの少し上の世代の人たちは大量にいます。(世代的にも、時代的にも)
そのため年功序列のような感じではなく、昔より銀行内での出世が難しくなるとも言われています。
同じく金融業界で証券会社を死亡している学生も多いと思います。
数字が物をいう世界のため出世競争は数字が取れればすぐ出世できるといいます。
銀行に就職するメリット!将来は明るい?

銀行業界への就職の人気が下がったと言われていても、 まだまだ 入りたい学生が多いのが現状です。
デメリットがありながらもメリットのほうが大きいと考えられるからです。
銀行に就職することのメリットを紹介していきます。
給料がいい!高年収!
銀行に就職するメリットの一つに給料がいいということが挙げられます。
メガバンクであれば年収1000万円の人がゴロゴロいるのです。
しかし、この高給なのは現在の話です。
今後銀行業界が大きく変わるにつれて給料の変動はないとは言えないでしょう。
むしろ、今までがすごく良かったためもっと上がるとよりかは下がる可能性のが高いと思います。
仮に下がったとしてもサラリーマンの平均年収以上はあると思いますので給料は良いと言えますね。
金融リテラシーがつけられる
僕も F ラン大学の経済学部を卒業しましたが正直生きていて使うようなお金の知識というのは あまり教えてくれませんでした。
株式投資の授業が ないのがその象徴です。
アメリカでは義務教育で株式投資を 教わります。
教えてくれるのはミクロ経済マクロ経済と言った正直生きていく上であまり使わないような難しい経済の勉強です。
しかし銀行に就職すると今後生きていくうえで必要なお金の知識を学ぶことができます。
家を買いたければ住宅ローンをどうやって組めばいいのか 退職してから老後資金はどうすればいいのか 年金ってどのぐらいもらえるのか自分で増やすことができるのか
これだけのことお仕事をしながら学ぶことができるというのは大きなメリットと言えるでしょう。
転職や独立に有利に働く
銀行に勤めていたという肩書きで転職を行うと意外とすんなりうまくいくことが多いようです。
なぜなら普段から勉強を行う 真面目な銀行員は 必要とされることが多いからです。
要は便利なんです。
知識もあって真面目で自己研鑽を怠らない。
そういった人材を探してる企業からすれば、銀行からの退職者はかなり欲しいんです。
銀行員を辞めて独立する時もかなり有利になります。
様々な知識を銀行で得ることができるため、社会人としての地盤がしっかりできます。
初めから独立するより銀行を経由したほうがスムーズに独立できます。
また銀行で働いてた時の、人脈を利用する人もいるそうです。
独立前に銀行にあえて入社するという人も多いです。
社会的な信用が大きい

銀行員は公務員並みに社会的信用があると言われています。
社会的信用とはお金を借りたり、ビジネスをしたりする際にかなり威力を発揮します。
銀行に就職したというだけでこの信用が得られるのはかなり大きいと思いますね。
今後規制緩和の期待がある
今では銀行で保険に申し込めたりするのが一般的になっています。
しかし、全ての保険が銀行で販売可能となったのは2007年からです。
これが業務規制緩和です。銀行が保険業もしてOKってなったんです。

銀行で保険を取り扱えるようになった、流れとしては銀行への収益確保への忖度もあるのでしょうが、一番は顧客に対してのサービス向上です。

今後もこのように業務の規制を緩和し、銀行の仕事の幅が広がり、収益が大きく上がる可能性を秘めているのも銀行のメリットです。
近い将来、人材紹介業・不動産業の規制緩和により銀行が家を売り買いする仲介もできるようになるかもしれません。

規制緩和とは少し外れますが、銀行員でも副業してもいい!という流れもおそらく加速します。
規制がいろいろ緩和されれば、低金利で銀行は儲からない!という風潮ですが、それも大きく変わっていく可能性もありますね。

銀行業界の将来まとめ
色々銀行についてお話ししました。
もし銀行に就職するのか迷ている就活生がいれば伝えたいのが、最終的に決めるのはあなただということです。
ぼくも銀行への就職活動を行い銀行から実際に内定をもらいました。
「本当にお前銀行に行くのか?」と友人から言われ
「銀行に行ったらいいじゃん」と親から言われ
最終的に銀行に行くか行かないかは結構悩みました。
ここでお伝えした将来性を考えるのも非常に大切ですが、 ぶっちゃけ将来のことなど誰にも分かりません。
結局自分がやりたいことをできる企業で 働くことが一番だと思います。
就活で悩むことが多いと思いますが今自分がやりたいことを優先するといったシンプルな方法で 就活することも大切だと思いますよ。
もしやりたいことが明確でなければもう一度自己分析を行うことをお勧めします。
ぼくはここの適性診断で自己分析の最終確認を行い、結局銀行に入ることをやめました。
気づきが必ずありますので知らない人は是非!